2019年6月26日水曜日

kc-wallルートセット

今年で7年目となる石川県金沢市にある老舗クライミングジム kc-wallさんの年一回の全面ルートセット換えに行って来ました。
 メンバーは時ちゃん、O西君と3人。そしていつもは怒涛の2日間だった日程を1日伸ばして3日間。 はたして毎年大量のハリボテを荷揚げするだけで体がバキバキになるぶら下がりセットで3日目も持つのか?不安のなかひたすら作業(荷揚げ)。
 スタートダッシュ作戦(最初になるべく大きい順にハリボテをすべて取り付ける)のおかげ?で3日目には普通のホールドだけのセットが出来てかなり楽に感じた、が、そのホールドもすべてポリエステル系なのでかなりトレーニングになる!
 毎年のことなのでかなり見慣れた、とはいえやはり壮観です(笑)
 今回も宿泊や毎晩の美味しいお酒と料理まで、大変お世話になりました!
ご馳走さまです。
 毎日のお昼に出前を取る近所のメニューに謎がいくつかあったのでひとつ挑戦。
右のが問題作「天ぷらラーメン」。
汁はダシ味、麺はひやむぎ、まあ完璧な細いうどんでした(笑) 海老天の左右は大きいひれをイメージ?した衣!
おまけ
帰りの弁当までいただきました!
M保さん、今年も大変お世話になりました!
ありがとうございました!

2019年6月22日土曜日

スポドリ!カップ2019

 水道橋、東京ドームのとなりにあるスポドリ!。今年も全面ホールド換えルートセットの季節になりました。
昨年よりO可能率いるプロセット軍団が日頃の面換えセットも手掛けているので、さらなる課題充実のためにホールドハリボテがこの一年でかなり増えていた!
いま主流の大きめなホールドがかなり充実しているのはいいのだが、初日に全部外してカゴで運ぶのも、翌日高圧洗浄されたホールドをマットや床に並べるとものすごい物量で圧倒される。
ここまでソフトハードともに揃ってきたのも、この5年の間に関わってきた多くのスタッフ、関係者のおかげかと思う。
 そのかいあってか、今年のコンペも大盛り上がり!
とくに常連さんたちの前向きな結束力がすごくコンペを熱くしてくれた。
コンペには当然、よそのジムをホームにしているボルダラーも多く参加していて、当然、ライバル心も芽生えるのが普通だろう。
しかし、とくにスポドリ側の選手たちが積極的に初めて一緒に登る選手を応援、鼓舞する声援、態度には感銘を受ける。
そんなコンペのセットをさせてもらえて、本当にうれしい。
なんだかスポーツの持つ原点みたいなものを強く感じる。
 初級、中級、上級クラスすべての決勝は課題の内容とカテゴリーに対して肉薄した難易度が用意することができ、おおいに手に汗をかけた(笑)
予選のセッションも今回は100分一本勝負だったので、残念ながら予選落ちだった参加者も充分に実力を発揮することができたみたいで良かった。
本当に選手の皆様、お疲れ様でした!
ありがとうございました!
そして今回セットを一緒にした、
O可能、Aキト、S川君、糸ウ君、KO2紙、S端君、お疲れ様でした。
みんな良く働き、よく登って、さすがプロだなあと感心しました。
またどこぞの現場でよろしくお願いいたします!

2019年6月4日火曜日

虫の日

本日は6月4日。
ムシの日。
鎌倉の建長寺には虫塚というものがあり、バカの壁などの著作者、養老孟司先生が建立された。そこでは毎年虫供養が行われているらしい。自分も少なからず昆虫殺生をしているのでいつかは参列したいものだと思っているのだが、とりあえずは自分の両親親戚の墓参りで手いっぱいといったところか(笑)
まだ西表島にいます!
毎日毎日雨の日々。
遊んでいる罰だろうが、という声もあるかもしれませんが、遊んでいるわけではありません。
虫の世界では誰もがいるんじゃないか?という新種を探しているんです。

クライミングの世界観で言えば、新しいエリア、新しいルート、未登の課題。そういう最先端のエッジな世界で活躍できるのは現役バリバリの世界を、日本を、地域を代表するようなトップエリートクライマー。
自分にはとっくの昔にその資格はありません。
名乗ろうとも思いません。
もう終わってるんですよ(笑)
昔の栄光をあったのかなかったのか分からない人も多いのですが、いまだに引きずって偉そうな役職や資格を御守りのようにかざして生きているかつての同僚?には、ただただご苦労さん、としか言いようがないですなあ。気づいてないのは本人だけ、というのはどこの世界にも見られることですから。

虫の世界には現役引退もトップエリートもなにもありません。
肩も指も、視力もままならないようになってから、自分のどうしようもない奥底から沸き上がる衝動。好奇心。向上心。そういった生きている上でもっとも大事な気持ちをぶつけることが出来なくなった。
クライミングにはもう、ない。
未練はない。
20年前だったら死んでもいいと思っていたかもしれない。
クライミングのない人生なんて、なんて。

多くの知人知り合い、そして友人が岩や山で先に逝っちまった。
彼らのためにも頑張ろうと思ったが、頑張るにも限界というものがある。
これまでの経験を活かして指導者へ、というのが常識的な道だろう。
多くの同世代がその道を進んでいる。
それは正しい。
頑張って欲しい。
自分の時代は、自分で全部考えてあれこれ試した。だからなにが無駄でなにが有益かは少しは情報が蓄積されている。他の競技ではそのような蓄積がより効率的なトレーニング方法や思考をかなりな若年層から指導することで世界的なレベルアップを築いている。
自分の中ではクライミングは「道」なので、これからの時代も各個人で考えて自分なりの道を磨いていくことが良しと思う。
話が脱線しまくりですが、
要するに虫の探索にはまだ夢を持てる、ということです。
クライミングも虫も、どちらもまったく世の中の役に立たない運動です。
本当に役立たず、とはこのことですね(笑)
偉そうな人はすぐに反感持ちそうですが、世の中に為になるようなことって、実はそんなにたくさんないんですよ。
ほとんどの事象が、関係ない人にはまったく必要もない無駄なこと。
そんなことも考えること自体が無駄なことですがね(笑)

同じ6月4日、30年前。自分は23歳のとき。
北京で民主化運動でたくさんの若者が自国の軍隊に虐殺された天安門事件。そのときは120%クライミングのことしか考えてなかったな。でもいまにしてニュースを見てると、殺された学生と、機関銃をぶっぱなした兵士も、同世代が多かったろうに。
生き残ったそのときの兵士の、いまの本当の本心を聞いてみたい。
それが世の中に出て、世界中で共有できるとしたら、
はじめて、
クライミングとか虫とか、ほかの多くの無駄なことことが、
大事なことになるような気がする。