2016年5月31日火曜日

神奈川県に戻ると

届いてました!
三宅島のニュートポ!

O山さん、ありとマース!
そして、
編集発行した大好きっKO、E戸さん御苦労さまでした!

トポとして手頃な大きさと見やすさですなあ。
やっぱ、印刷物じゃないと。
チョークのついた指先で、時に風に吹かれて、時に突然の雨に打たれながら、何度も何度もめくるページはだんだん破れて折れて擦りきれていく。
それがいーんですよ。

それにしても、
後半のボルダーページは、
くどすぎるぐらいに自分の名前が連打されていて、ちょっと恥ずかしい(笑)
まあ、
本当にくどいから、そのまんまといやあそのまんまなので、まあいっか(笑)

これを機に、遠くて近い三宅島に多くのクライマーが訪れたら島の人達もいろんな意味で活性化されていいんじゃないかなあ。

どこで買えるのかな?

まあ、なくてもとにかく橘丸乗ってカフェ691に行けばなんとかなりますので、皆さんよろしくお願いいたします!

いったん

今朝は初めてシュラフに入るぐらいの冷え込み。
昼間も動きが止まると長袖欲しいぐらいの冷え冷え静岡県。
そんななかでも、作業は順調に進みまくり、塗装も完了!
壁裏の仕上げも終わり。
そして、
D班長と日吉丸も早々卒業!
浜北区は関東にも近いのでいったん木曜日まで解散。
あとはマットの引き込み作業が待っている。
自分は、
マットカバーの受け取りに神奈川県までどちらにしろ戻らねばならなかったのでちょうど良い作業工程。
さらに、
2日間、時間の余裕が出来たのでどうしようもなく痛い右肘を整形外科に診てもらいに行くことに。

今日の昼はオーナーさんに近所の鰻屋さんに連れていってもらい、個人的にはチョコの次に大好物の鰻をいただきまーす!
やっぱり、
旨し(笑)
鰻って、どーしてこんなに美味しいの!?

まんぞく満足。

ご馳走さまでした!

明日の病院、
コエーナー。
注射とかないといーなー。

2016年5月29日日曜日

50歳

もう何年も何年も、
誕生日は現場で迎えている。
今日は静岡県浜松市で。

50かよー、
あー、
ほんとに、
ジジイになっちまったんだなー!

5つ先の現場の下見ついでに、半日ジムで登る。
が、
昨日はレストしたのに
登りだしてすぐに機能停止して、まるで睡眠薬を飲んだように眠くなって床に腰を下ろしたら、次に気がついたら一時間以上寝てしまっていた!
で、気を取り直して登るも右肘はとても痛くて、痛くて出来ないムーブは分かっているけど、自分にとって面白い2級1級課題にはもれなく必ずといっていいほど、遠くて右肘を伸ばして取りに行かないとなので、ほとんど出来ず。
根性世代なので、気合い入れて痛みをガマンして右手を飛ばすと激痛が走るが、数回に1度は止まる。
でもやはりその先には行けず。

肘痛は経験者によると半年から数年間続くらしい。
50になって突然という訳でもないだろうが、やはり身体のアチコチにガタは来てるんだねえ。
クワバラクワバラ。

でもそうそう悪いことばかりでもない。

クライミングあとはN村社長が職人衆とともに焼き肉で元気をつけてくれました!
旨かった~
ごちそうさまでした!

そして、
Gんからのサプライズプレゼント!
まあこれが一番嬉しかったな!
あんまりロクでもない父親だけど、
子はいつのまにか育っていたのが
沁みたなあ~

クラッグとは

浜北区に工事中のジムの名前はCRAG。
岩、または岩場、という意味。

昔かたぎのリードクライマーには懐かしい響きだ。
いつの頃からか、
外岩
なんて呼ばれるようになった。
自分には差別的に聞こえるのでいまだに自分からは発することはない。
じゃあ、内岩があるんかい?
どう考えてもジム中心の若者がつくった造語にしか思えない。
それを同年代の人間が流行に遅れないように?使っているのを聞くたびに少し違和感を感じる。
「きのーよー、外岩いったけどよー、シケシケでよー、やっぱよー、エアコン効いたジムで登るほうが効率的で強くなれるよなー」
なんて風に。

クラッグのオーナーはオールラウンド志向の岩場クライマー。
とにかく登ることが楽しくて、登ること以外のことはあんまり興味がない(笑)
壁建て工事のいろんな取り決めとか打ち合わせしていても、登ることが優先的なのでシンプルかつ話が早い!
正統派クライマーのジム
といったところでしょうか。

おかげで壁もなるべくツライチというリクエストなので、6日目にほぼ形は完成出来ました!
あとは塗装や細かい仕上げをして、マット設置で完成予定。

昨夜はみんなで携帯受信経由のBSでワールドカップや加須のBJCを視聴して楽しんだ。
最近では登らない経営者のジムも増えてきて、壁建て仕事もそおいうときは「ザ・ゲンバギョーム」という無感情な作業に終始することもある。そして、そんなときは心が荒む。
自分の現場は基本的にクライマーのクチコミネットワークからしかアクセス出来ない(笑)ので、あんまり荒むことは、少ないけど、
他の壁建てグループはちゃんとした会社なのでギョームが多くて大変そうだ。

今回のような正統派クライマーのジムは、理屈では説明出来ないけど、この先クライミング業界がどうなっても、どうにか生き残っていくと思う。

岩場が何万年前から、そこにあるように、オーナーが生きている限りは(笑)

2016年5月28日土曜日

非日常な日常

現場作業6人態勢になってからもうすぐ3ヶ月。
浜松市浜北区のCRAGさん工事に入って5日間終了。
壁はシンプルな構成なので、もうすでに8割以上が組上がった!
この調子だと来週末のマット引き込みの前に1日2日は休めそうだ!
やった~

で、何をするかというと、
2月からずっと痛くて、
最近では夜寝ていても痛くて起きてしまう右肘痛。
これを整形外科に行って診てもらうこと。
ネットでいろいろ調べていると地元の風呂屋のビルにスポーツ外来あんじゃん!
でも予約出来ないので、朝早くから行くしかないな。

といいつつ、本日のアフター5もしっかりボルダる。

昨年の初夏の沖縄でパッキーンしたD班長も最近ではかなり回復してきていて、おんなじぐらいのグレードを一緒にトライするのが楽しい。
今日のところは負けました!(笑)

それでも2級が3本登れたのでうれしい!
  ハットトリック!?

おじさん(おじーさん?)
になってもクライミングは楽しいぞ!
安心したまえ、若者よ!
クライミングは生涯スポーツ。

いや、
やはりいろんな意味で
障害スポーツか!?(笑)

2016年5月26日木曜日

今日の浜北区

仕事終わりに、近所の天竜川河川敷になんとなく吸い寄せられる。
柳の木には樹液が溢れ、まだ5月というのにシロテンハナムグリなどが群がっていた!
巨大ムカデや、無数のアリ地獄に虫力がうづく。
肘が痛くて、3連登はさすがに無理。
職人衆も、
それぞれに
それぞれ(笑)

2016年5月25日水曜日

日常生活

静岡県浜松市浜北区に工事中のクライミングジム クラッグ様の現場。
広くて綺麗な新しい倉庫は、現場泊派の我々には実に居心地が良いです!
気候も夜は快適に眠れる涼しさ。
周辺環境ものどかで閑静な住宅街。
事前にリクエストしていたとはいえ、トイレ、水道はあるし、冷蔵庫、電子レンジ完備!
現場泊、自炊生活の我々の流儀も、ここんところは安住の地はなく、おそらく実に8か月ぶり、宮城県名取市コーティ様以来となる。
いやあ快適快適(笑)
現場にごろ寝する者、
クルマで寝る者、
それぞれに居心地の良い場所で寝る。
これって、
本当に落ち着く!

で、
久しぶり、というほどではないけど約3週間ぶりに再開した現場仕事。
いやあ、実にキツイ!
屋久島とか比叡で登っていたけど、やはりクライミングだけではたいして運動してないんだなあと実感。(個人的な感想であって、なんらかと比べる意味ではありません。)
朝8時から仕事して、アフター5は、昨日はジャムさん、今日はB-SPOTさんへ登りに行ったけど、ハムストリングの筋コウケツぶりにびっくり!
あせってすぐに登ってもロクなことがないことは身に染みているので、たっぷりストレッチしてほぐす。
年の功も
悪くない(笑)

いままでもそうだったけど、
これからも仕事が毎日毎日続いていくけど、
現場仕事して、アフタートレーニングする毎日が、自分の年齢にはちょっとキツイけどちょうど良い負荷のような気がする。
そりゃあ、昔のように半年とか1年とかのスパンでヨーロッパツアー出来ればそれなりにまた登れるかもしれないけど、それは誰も許してくれないからねえ(笑)

全国の現場を巡って、
全国に知り合いが増えていく毎日が、
今は心地良い。

2016年5月23日月曜日

CRAGスタート

2週間ちょいの休暇も終わり、
始まりました!
全国現場ツアー、第1段。
静岡県浜松市

昨夜未明にほとんどレム睡眠のまま到着。
今日も日本は暑くて29度。
広くて綺麗な倉庫の現場は、久しぶりというほどではないけど、久しぶりのメンバーが当たり前のように
7時過ぎには集まり、当たり前のように夕方5時まで作業。
非日常な2週間だっただけに、なんだかほっとする(笑)

場所は新東名の浜北インター降りてすぐ。
オーナーさんのITO君は、アイナックで毎年講義をしている教え子だったりする。
そして、この春からメンバーに新しく参加しているN村君もアイナックの卒業生だったりする。
7年違いの先輩後輩だったりもする(笑)
まあ、
世の中、何の因果応報か。
前向きにとらえると、ワクワクする!

ありそうでなかった「クラッグ」という、岩場というその意味のジムの名前も、オーナーのクライミング愛を感じでしまうのは自分だけだろうか?

夜はそれぞれの自由時間。
楽器の練習や、
喰ったらすぐ、寝る
いも焼酎をチビチビたしなむ、
スマホに飲み込まれそうになる、
何でもいーや

現場の日常が始まった。
とりあえず9月過ぎまでビッチリ続くぜ。
7割ぐらいで、
頑張ろー、
オーっ!

2016年5月20日金曜日

しばし宮崎

屋久島のあとは、来月から工事依頼を頂いている延岡のF平家へ。
下見と打ち合わせという仕事のために立ち寄ったように見せかけて?実は比叡ボルダーを丸々2日間堪能!
晴れて暑かったけど、5月の爽やかな風のおかげでギリギリオッケーなコンディション。
延岡から比叡方面は最後に訪れた4年前より無料高速道路とか開通していてさらに裏庭感覚の近さ(笑)
25年前に初めて訪れたときの秘境感はなくなってきたのが少しさびしいけどそれも時代の流れか。
比叡といえばマルチピッチか、奥の鉾岳、ヒロタキスラブ、または綱の瀬ボルダー、クラック好きには対岸の矢筈岳、マスターズルーフというのが当たり前だったけど、最近出たボルダートポにはそういったクラシックなエリアの名前すら記述されていないのが時代の流れなのか、かなり淋しい。
新しいエリアや有名高難度課題をちょいちょい観光?
スゴイデスネエ!
日本にもこんなに立派な石と課題があるなんて、素晴らしい。
開拓、大変だったろーなー、とついつい裏方仕事を想像してしまうのは自分のサガなので仕方あるまい。
手頃そうなのをつまみ食い(笑)
がしかーし。
トポにある数字は最所の一時間であまり意味のないものとすぐに理解(笑)
つまり、考えるより感じろ、エリアだということ!

2日間での頑張りは1Q1本完登のみ。
ここでは数字はほとんど意味のないものと思えば、一般のジジイババアクライマー(ひも)時々ボルダラーモドキにも少しは楽しいと感じるかもしれないという救われるような気分がした。

関係ないけど、
かつて不肖自分が最初に開拓したエリアが、課題名も初登名も違うものになっているトポには悲しい気持ちになった。
発表してるのにねえ。
しょせん、
ボルダーなんて、
元々猿か熊、またはゲジゲジやナメクジが最初に登っているだろうから誰が開拓したなんてあんまり意味のないことなのかもしれないな。
こんなこと思っているから、
若いジムの娘に
「ヒモなんですか?」
と言われてしまうんだなあ(笑)
自営業として働いてんだけどね(笑)

ともあれ、
登れない課題ばかりで楽しかった!?
これからどれほどのことが出来るか分からないけど、これからひとつひとつ足元にしたいと、
思いましたよ。
素晴らしい岩がたっくさんある!

F平さん、
お世話になりました。
またすぐに伺いますが、
またよろしくお願いいたします!

やっぱ、
九州は凄いわあ!

2016年5月16日月曜日

さらば屋久島

あっという間の8日間の屋久島滞在も終了!
今回は七五岳北壁開拓1本勝負での予定でしたが、最終日の今日まで6日間雨が降る!
すなわちちょうど開拓最終作業とRPトライをしていた2日間だけ晴れ、および降らずにガスっていたけどセーフ!な感じでした。
なんという強運!?

昨日は日曜日ということもあり、毎回お世話になっている屋久島フリークライミング協会会長(予定)のKさいさんら熊毛郡のクライマーらと、とあるボルダーエリアでセッションを楽しんだ。
宿泊している島東部は朝から土砂降りでちょっと出発を遅らせたけど、とあるエリアはピーカンの真夏日。このしまではよくあることのようだが、これも屋久島の奥深さなのだろう。
身体は疲れていて登りはイマイチだったけど、暑くてヌメッても打ちまくりのボルダーの気軽さが心地よかった。たまには大勢でワイワイ登るのも本当に楽しかった!
そして、夜は会長宅にて大宴会(笑)
島の地のものに舌包みをこれまた打ちまくり!
ごちそう様でした。
そして、本当にお世話になりました。
また来ますので、
また舌包み、
打ちまくらせてください(笑)

ありがとうございました!

2016年5月14日土曜日

満願成就

屋久島七五岳北壁の開拓に行って来ました。昨年2回の単独偵察とボルト打ちに合計8日間。今回もパートナーとしてYK姉とGんの3人で4日間の山籠りも無事に終了して本日下山しました。
疲れたけど、懸案事項のルート開拓は全6ピッチ1発でRP出来て完成しました!

初日は季節外れの大雨長雨の直後ということもあってか、アプローチの登山道標高800mから1200mぐらいまでヤマヒルぢごぐ。3人ほどもれなくそれぞれトータル20匹ぐらいのヒルに抱きつ常に最所のしながら歩いたらおかげで献血までは至らずに済んだ。屋久島の自然度の高さを思い知る。

2日目は日の出から快晴。
さっそく昼過ぎまでかかって3本のフィックスロープを200m張って、昨年11月にやりきれなかったボルト打ちやラインの整備をする。
掃除はほとんど無しでOKなラインなのだが、ルートの出だしは、やはり歩いて取り付きから行けるように3mほど左に振り子して草付きからスタート。そのために少し掃除。最初のトラバースのキーホールドとなるアンダーフレークが少しボロくて何度か蹴りを入れたけどなんとか使えそうなのでホッとする。これがないとけっこうボルダーライクな極端に難しくなりそうだったのでひと安心。

取り付きへは登山道はなく、野生の勘が働くクライマーなら問題なく行ける獣道がある。

が、しかし、
今回のラインは基本的に頂上からラッペルで取り付くのがお薦めです。
午後2時からYK姉、Gんらと懸垂開始。
この頃には深い霧に包まれてしまって湿度マックス。それでも強い上昇気流がないだけまし。
昨日の荷揚げと午前中の作業疲れからで、1ピッチ目の出だしから親指、人差し指、小指がツリまくってクリップがまともに出来なくて怖かった!
ホールディングも長石を摘まむ系がほとんどなので、とにかくツリまくる。
疲れて弱った身体にいきなりな難しさだったけどなんとか落ちずに済んだ。
2ピッチ目、3ピッチ目は続いてカンテ上のライン取りなので分かりやすいし非常にスッキリしている。
3人パーティーだしGんも慣れていない(初めての)マルチピッチクライミングということもあって2日目は3ピッチRPしたところでタイムオーバー。
それぞれユマールで頂上へ。
自分だけは胸に取り付けたマイクロトラクションで試登しつつ日没後の1930頂上へ。

全身バキバキながらもムチ打って3日目。
ストレッチ多目にしてから再び3人で懸垂下降。
朝イチ、いきなりこのルート最難ピッチにトライ。
傾斜は85度ぐらいだが被って感じる。
奇跡的につながって散りばめられている長石を、超テクニカルなムーブでひとつひとつこなしていく。何度もあきらめそうになるけど、32年間のクライミング歴が、あきらめるな!と励ましてくれる。
昨年、先に天国に逝ってしまったTピロと約束したこの壁の開拓。
手指はツリまくるけど何故か不思議とムーブは出来る。
息もあがるけどなにか背中をスポットしてくれている感触を感じていた。
きっとTピロもあちらの方から応援してくれていたんだろうなあ。

核心の4ピッチ目の終了点テラスに這い上がると、自然に声が出た。

続く5ピッチ目。個人的には一番気に入っているマントルの連続するピッチ。
ひとつひとつのマントルを噛み締めながら登れるぐらいの余裕を残しながら、いま、生きている素晴らしさを不思議と登りながら感じていた。

最後のオフセットしたクラックは全くのオンサイトトライ。
とはいえ簡単(笑)
8年前の障子岳最終ピッチのビンタ岩を登っている感覚。
クライミングとしては取るに足らない内容だけど、頂上直下のテラスに1歩1歩登っていく感覚は説明出来ない筆舌に尽くせない喜びを感じた。

ふたりのフォローをビレイしながら、
初めて屋久島に来てモッチョム岳開拓に始まったこの19年という月日の流れがめくるめく。
いろいろあったけど、
いまはこうして幸せな気持ちで満たされていればいいや、というシンプルな気持ちでいられることが心地よい。

YK姉、Gんはもちろんだけど、ここに至るまでビバ2のKさいさんをはじめとする屋久島の皆さん。そして日頃の仕事仲間のストーンマスターズの面々。
みんなの協力あっての自分なので、ここで改めて感謝いたします。
ありがとうございます。

屋久島三大岩壁と呼ばれる
モッチョム岳南壁
障子岳南西壁
七五岳北壁

本日ついにオリジナルルートかつすべてフリークライミングのルート開拓に成功出来ました。

50歳を直前にして、ひそかに抱いていた「夢」が達成出来たことがなにより嬉しい。

今回のルート解説
1P 5.11d 30m 11BOLTS
2P 5.10d 35m 14B
3P 5.11a 30m 11B
4P 5.12d 25m 11B
5P 5.11C 30m 7B
6P 5.9  18m スモールカム

頂上北側の大テラスから懸垂で取り付くのが一番スマート。
もちろん東稜取り付きを経て右上樹林バンドを歩いて取り付くのもOK。その際にはちゃんとしたアプローチシューズと5.10aぐらいのフリーソロが出来る実力があれば安全にかつスピーディに頂上から1.5時間以内に取り付きまで行ける。
懸垂する場合は70mロープ必携。
各終了点は必ず2本のハンガーボルトと残置カラビナを残してある。
終了点ならびにすべてのプロテクションボルトは70ミリ長さ10ミリ直径のグージョンタイプのアンカーにペツルのハンガーをスプリングまたは平ワッシャーで固定しておいた。すべての材料はステンレスなのでこの先50年以上は強度的に問題ないだろう。

ルート名は
影の山

おそらくほとんど人目に触れられることのない地形的な理由と、それゆえに屋久島で一番大きな花崗岩の1枚岩に関わらず昭和45年にエイド初登以来、ほとんどエイドか、それに近いクライミングの記録しかないあまりにも「忘れ去られた岩」だった。

唯一、昭和50年に福岡GCCにより初登された東稜ルートがいまだ褪せることなくひかり輝いている。
200m近いきれいな岩稜をたどるラインは、初登パーティはなんと中間部に半打ち1本だけのビレイ用リングボルトのみのフリーで登っている。おそらく当時ではまだ登山靴での登攀と思われるので、なおさら畏敬の念を感じる。
これに近年ラッペルボルトが大量に打ち足されたが、このルートの荘厳さは失われていない。
自分は昨年、オンサイトフリーソロをしたが、グレード的には5.9(最上部のみ)の範疇を出ることはなく、ほとんどが5.6から5.8に収まる。
パーティで登っても、オリジナルな登り方であればフリーソロとなんら違わないので、もっと独りで山の長い岩登りを求めているクライマーには是非登ってほしい、日本を代表する素晴らしいルートだと強く推薦するルートである。

長くなったが、分からないことや興味のある方は自分に質問してください。
質問ある方は、なんとか連絡先を見つけて下さい(笑)

そしてだまされたと思って是非登りに行って欲しい!


2016年5月10日火曜日

雨でごわす

屋久島の代名詞、ひとつきに35日降るといわれる雨。
たしかに雨は多い。
しかし、5月、10月は比較的好天が多いので選んで半年前から仕事を入れないように空けといたんだけどなあ。
昨日も今日も雨。しかも、ド雨!
まあ、
自然の摂理なので仕方ないか。
仕方ないので、少し雨の止んだ合間をぬってシークレットボルダーエリアの、さらに新規開拓できそうなエリアを探索。
いまにもドバーッと振りだしそうな低く垂れ込めた暗い雨雲の下で、次から次へと現れる面白そうなボルダーを見つけてはアドレナリンがドーパミン(笑)
ひととおり目星をつけて、Gんは釣り部の活動で栗生漁港へ残置。
自分とYK姉はさっそくめくるめく初登合戦へ!
二時間ぐらいのあいだに5.6本の3~6級とプロジェクト2本を残す。
シーサイドの岩の良さは、なんと言っても掃除レス!
山側エリアはどれも濡れていて乾く素振りもないけど、樹林のない海岸沿いは乾きも良くて、そして花崗岩はシオシオしないのが良い!
なんだかんだで今日も登れて良かった良かった!
明日こそ、
山に入りますぜ!

2016年5月8日日曜日

到着でごわす

昨日の午後に関東を出て、広島県宮島サービスエリアで車中泊。暖房も冷房もいらないこの季節は本当に快適に寝られる。
晴天の中どんどん西へ。
九州は20年ぐらい前から毎年ときに3回も車で通っただけあって、あっという間に鹿児島に到着。
ドライブマシーンマスタークラス!?
基本的にひもの人なので、リードしないと気がすまない。なのでもちろん運転代わることもなく安全運行!
さすがによる年波には気を付けないとで、FクオカAキラー君のキロニコでほぐす。
そしたらなんと20年ぶり?のスーパーカチラーFジイ君と再会!
来月の延岡で焼酎友の会を約束する(笑)
あと、オールジャパンヘッドコーチのIトー君も仕事で来てた!
クライミング界のこおいう狭さは嫌いじゃない。

キロニコは綺麗で明るくて、課題も自分にとってはちょうどギリギリ出来るか出来ないかの距離感がいい刺激になりました。

夜は露天風呂でリラックスして、
さあー
明日からいよいよ屋久島に開拓に入りますぜ!
天気、
良くなれ~~~

2016年5月7日土曜日

New! B-PUMP荻窪 OPEN

ついに!
本日無事に荻窪の御開店!
見届けて来ました。
自分は関係者ということで、午前中から軽く登りつつクライミング関係者といろいろ交流会。
もう見慣れた風景なんだけど、
今日からの風景は全然違う。
なにが?
職人衆が去り、
クライミングが大好きなスタッフ男女が、
さあ今日からやるぞ!
というヤル気が満ちていることで
ここから始まる無数の物語、
そおいう空気が
あるだけで壁も活きてくる。
ここまで頑張ってきたけど、
ここからが正念場。
M店長、持ち前の明るさでたくさんのスタッフをギュッと束ねてさらに頑張って下さいね!

宮島SAより