2015年11月29日日曜日

寒波到来

まずは無事に下山のご報告。
いやはや、今回も良い経験をさせてもらいました。

で、入山初日。
晴れて暖かく、2回目となる長い長い林道歩きも無心で歩けました。
しかし前回よりあきらかに重いザックは約25キロ。
新しい大量に担げるBDのその名もミッション75という軽くて背負いやすそうな道具を投入しましたが、やはり体力面が負けている(笑)
前回よりペースは遅く、なんとか日暮れ前に標高差1300mを稼ぐには、距離が少し短い直登コースを行くしかあるまい。前回下りで通ったから問題はなし。2.3ヶ所だけ一瞬テープのない曲がり角があるのだけ気を付ければ大丈夫。
しかし、重い!
なんとか真っ暗になる前に頂上に到着。
もう両足がつって歩けん(笑)
で、頂上でテント張って寝ようかと場所を選定していたら、日没とともに突然突風が吹き上げ、しかも猛烈に冷たい!
あまりにメリハリがありすぎる。
あまりに風が強いのでザックごと吹き飛ばされそうになる。
ひとりやっと横になれる岩小屋があるので、慎重に、そして大胆にテントをそこにねじ込む。壊れずになんとか突っ込めたのはいいけど出入りが大変。なんとか真っ暗になりながらも身体が入った。しかし、荷物が入らないので外に置く。
やがて雨になり、岩小屋内もびちょびちよ。テントの側面4面がたるんでいるので、バタバタうるさい。
地鳴りのような強風が一晩中吹き続き、一睡も出来ず。
こんなんだったら這ってでもミノ小屋跡地に行くべきだったか、とは後の祭り。

翌朝、まったく強風は収まらず。
昼までテントで待機するも状況は変わらず。
気温は昼で2度。
これに強風による体感温度はさらに低い。
昼過ぎに岩小屋とは反対側に行き、携帯の電源を入れて天気予報を確認。下界は16.7度で曇り時々晴れ!
なんということだ!
基本的に山の世界では、100m上がると0.6度気温が下がるということになっている。
七五頂上は1488m。
単純に9度低いことになる、はず。
屋久島は、北西の風が大陸からダイレクトにぶつかるから、たぶん100mで1度ぐらいに計算したほうがいいのかもしれない。
ともあれ、この先天候の回復は期待出来ないのでミノ小屋跡地に引っ越し。
テントはまだ新品なのに、穴だらけになってポールも削れて折れそう。こんな持ち主で可愛そうに。

ミノ小屋テン場は風もなくて静かで快適。水場も先月末とは比べようもなく源流水が涌き出ていて問題なし。
問題は、天気だけ。

翌日、相変わらず風がゴーゴー吹き抜けている。
未明からパチパチという音とともにミゾレも降る。
沈澱。
昔のひとは言い得て妙なことを言うなあ。
昼前に、頂上へ様子を見に行く。

草木には氷が張り付き、エビのシッポを作りあげている。
見事過ぎてあきれた。

なにもできないまんまに2日間をテントで過ごす。
携帯は入らず、ラジオもないし、本もない。
ひたすら、
風の音と、雨ミゾレの音に集中した。
飽きない。
なんだか野生の勘が甦ってくるような感覚が、
いい。

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